こんにちは、イタリア菓子店のいわくらけいこです。
このブログをご覧いただきありがとうございます。
またイタリアの料理学校時代に出会ったお菓子のおはなしです。
[ICIF]というところは、料理留学とはいえ、ちゃんとした学校なので当然試験がありました。
4回ほどあったと思いますが、ユニークな方法だったんです。
実技の試験なのですが、レストランさながらフルコースを作ってお客様にサービスするというもので、学校の先生やレストランのシェフ、地元の方々がお客様になって審査もしてくださいました。
フルコースといってもすべて一人で作るわけではなく、
パン
アンティパスト(前菜)
プリモピアット(パスタなど)
セコンドピアット(肉、魚のメイン料理)
デザート
のうち、どれか一品を担当して作るものでした。
お題というかメニューは決められているのですが、どれを担当するかは
『くじ引き』・・・・
素人のワタシも他のみんなと同じように、生パスタや肉料理をお食事のペースにあわせて作りました。
中には教わったことのないメニューもあったりして、文字通りぶっつけ本番です。
ワタシの結果は・・・・さんざんでしたね。
でも、最後の試験のとき、前日に引いたくじが「パスティエラ・ナポレターナ」っていうデザートだったんです。
これは、タルトの中にリコッタチーズやオレンジピールなどを使ったクリームを入れて焼き上げたもので、ナポリの伝統菓子です。
正直、やった!と思いましたね。
以前からタルトは好きで何度も作ってましたし、なにより今までの試験と違って、出来上がりのお皿のイメージが簡単にできました。
試験で作ってても楽しかったなぁ。。。緊張感はハンパじゃなかったですけどね。
その試験の後で、ワタシが作ったタルト生地を地元のシェフの方に「こんなおいしいタルト生地初めて」と褒めていただいたのはすごく自信になりました。
お世辞でもいいんです。お世辞とわかっていても真に受けることにしているので 笑
実際、今ウチのお店でお出ししているタルトは、この生地を使ったものなんです。
このときから、イタリア菓子への興味が一気に加速しました。
いわくらけいこ
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