2018年3月6日火曜日

【スフォリアテッラ】そうやって作るのね!その2

こんにちは、イタリア菓子屋さんのいわくらけいこです。
このブログをご覧いただきありがとうございます。


昨日のつづき。


スフォリアテッラのつくり方を習うために行った
イタリアナポリのお菓子屋さんにて、

たたんだ生地を休ませて30分、
常連さんとおしゃべりしていた親方がようやく作業場に。

生地をのばして麺棒に巻きつけていきます。
それを作業台の上でさらにうす~くのばして巻いていきます。

「薄く薄く、手を入れたら透けて見えるくらいのばすんだよ。」
「空気が入らないように巻くんだよ。」

親方の言葉を聞き漏らさないように、
動作のひとつひとつを見逃さないように食い入るように見てました。


巻き終わったら、冷蔵庫へ。


はいっ、今日はここまで。
また明日おいで。

えっ!また寝かせるんですか?
これはホントに時間がかかるお菓子なんだなぁ…
うす~く伸ばした生地が焼いたらパリパリに!

あとでホストファミリーのサルバトーレがこっそり教えてくれたんですけど、
イタリアのお菓子屋さんのほとんどが冷凍のスフォリアテッラを仕入れているんだそうです。
実は、親方のお店でも。

だから今どきのパティシエはこのつくり方を知らないんですって。

どうりで、若いパティシエ君が食い入るように見てたわけだ。
はじめてホントに作ってるところを見たんでしょうね。


そんな貴重なレシピとつくり方を教えてくださった親方にあらためて感謝です。


明日が楽しみ。



つづきはまた明日。
a domani.



↓ここならイタリアに行かなくてもスフォリアテッラ食べられますよ♬
http://dolcesalato.jp

2018年3月5日月曜日

【スフォリアテッラ】そうやって作るのね!!

こんにちは、イタリア菓子屋さんのいわくらけいこです。
このブログをご覧いただきありがとうございます。


ここ数日、スフォリアテッラを作れるようになるまで。をお話していましたが、
やっとです!
ナポリのお菓子屋さんのシェフ、エウジェニオから教えてもらえる日がやって来ました。

まずは、パリパリの皮の生地から♬

「小麦粉はこれ!」と見せられたのは、イタリア産のマニトバ粉。
日本にはなかなか無いと言うと、
「輸入しなさい、輸入!」


ですよね~。
マニトバ粉。普通に買えた。

全部の材料を大きなミキサーに入れてこねこね。こねこね…

しばらくこねた後、作業台の上に乗せ、なんと!
ひじでつき始めました!

なんで、ひじ…?


ぽかぁんと見ていたワタシに、生地をさわってみろと親方。
促されるまま生地をさわったら、すごく硬い!!

パン生地みたいにこねるのはとても無理でした。

なるほどです。
これはひじでしかこねられない。
一見奇妙なことでも、ちゃんと理由があるんですね。


それからその生地をパイシーターでのばしながらたたみます。

シーターなんて大きな機械、持ってないから代わりに何か他の道具でのばせるか聞くと、

「シーター買いなさい!これじゃないと無理!」
「この機械も日本に無いんなら輸入しなさい!
もう!なんにも無いのにスフォリアテッラ作りたいって。あぁ。」

親方ちょっとイラっとしたのか、作業場からお店に出て行っちゃいました。

と思ったら、コーヒータイム。ε-(´∀`*)ホッ。

「30分生地を休ませるからそれまで一服。」


スフォリアテッラ、なかなか時間のかかる代物でした…


↓ここにもスフォリアテッラあります。
http://dolcesalato.jp

2018年3月4日日曜日

【ワークショップ】シェアするということ

こんにちは、イタリア菓子屋さんのいわくらけいこです。
このブログをご覧いただきありがとうございます。


お店を始めてからおよそ2年半経ちました。

これまで時々ですが、レシピを聞いてくださったお客様もいて、
でも、お伝えするなら多くの方にと思っていたので、やんわりとはぐらかしてきました。
ゴメンナサイ…


ただ・・・


ワタシは昔から説明したり、教えたりというのがとっても苦手でして。


この前も、スタッフのえっちゃんに仕込みの仕方を教えようとしたとき、

「えっちゃん、これはガーっとやって、ザーッと入れて、シュッシュって感じで。」



よくもまあ、こんな説明で分かってもらおうとしてるわ。

ミスター的な教え方ってことで。

そして「はいっ、わかりました!」

といってクルクル動いてくれるえっちゃんに改めて感謝です。



こんなんじゃワークショップなんてとても無理!!
ずっと逃げていました。


でも、チャレンジします!!!


ワタシの持っている知っている何かをシェアすることで、
喜んでくださる方がいるのなら。


【イタリア菓子】誰に聞く?スフォリアテッラ!

こんにちは、イタリア菓子屋さんのいわくらけいこです。
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またまた昨日のつづき。

さてと、スフォリアテッラの作り方を教わるにはどうすればいいか。


ナポリの伝統菓子なんだから、ナポリのお菓子屋さんに見習いでおかせてもらえないだろうか。


そんなことを思いながら、パソコンで検索してたら…


見つけちゃいました〜♬

ナポリのお宅ででホームステイしながら、お菓子屋さんでスフォリアテッラを習えるー!


見つけたっていうか、コーディネートしていただいたんですけどね。
そして相手がイタリア人だとよくある話なんですけど、問い合わせの返事がおそい!


そんなこんなでいろいろ準備をととのえて、
半年後、無事にナポリへ飛んだのでございます。


ステイ先はナポリ郊外のアチェッラという町で、ホストファミリーは年配のご夫婦でした。
ご主人のサルバトーレは町の商店街で写真館をされていて、町のみんなが彼のことを知っています。


そして、目的のお菓子屋さん【ディアス】はその写真館の斜め向かい。
ジェラテリアとバールも兼ねているので、町のみんながやって来てはコーヒー飲みながらおしゃべりしていました。

日中はおっちゃん達のたまり場的な感じ。

そしてそして、そこのシェフパティシエのエウジェニオはこの道ウン10年の大ベテランです。
このおじさん、いえ、この方がワタシの親方。

みなさんとっても気さくな方たちばかりで、
よくテレビで見ていた、イタリアそのもの。
すぐにこの町が大好きになりました!



ほとんど勢いだけでイタリアまで行きましたが、勇気を出して本当によかったです。

行動をおこすと、必ずステキな出会いが待ってます。



さあ、スフォリアテッラ作ることができるか⁈



↓ここにもスフォリアテッラございます。
http://dolcesalato.jp

2018年3月2日金曜日

【イタリア菓子】どう作る?スフォリアテッラ

こんにちは、イタリア菓子屋さんのいわくらけいこです。
このブログをご覧いただきありがとうございます。


イタリア・ナポリの伝統菓子、スフォリアテッラを久しぶりに食べて、どうしても作りたくなったワタシは、
まず作り方を調べることに。

ネット検索でレシピを集め、YouTubeでもレシピを調べたら、いくつか作っている動画を見つけました。


↓これは今でも時々見る動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=JVxmQ4AsCOY


で、それらを参考に、自分でいろいろ試してみたのですが、
まったく思うように作れません。


どうにかして作れるようになりたい…


そして、身近な人たちに食べてもらいたい。
なによりワタシが食べたい!!!


こんな時、今までのワタシだったらまたいろいろ調べて、いつの間にか忘れてしまうのだろうけど、
ここはイタリア流のやりかたで。


道に迷ったら、地図を広げるのではなく、

わかる人に聞く!!


イタリアでも日本でもいいから、スフォリアテッラの作り方を教えてくれる人を探すことにしました。



↓ここにもスフォリアテッラが。
http://dolcesalato.jp

2018年3月1日木曜日

【ワタシの原点】どこだ!スフォリアテッラ

こんにちは、イタリア菓子屋さんのいわくらけいこです。
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昨日のつづき…


やっとスフォリアテッラを食べられると思って、芦屋のアマレーナに行ったはいいけど、うっかり買いそびれたワタシ。

アホや。アホすぎる…

呆然とカラになったトレーを見つめていたら、店員さんから

『梅田の阪急にも置いてありますよ。もし残ってたらですけど。』

と、神の声。



あぁ、まだチャンスがある。
行きます、行きます。スフォリアテッラを食べることができるなら。

店員さんにお礼を言って、梅田に向かいました。



そして再び出会えましたーー
スフォリアテッラ!!!
右側がスフォリアテッラ。左はカンノーロです。
あまりのうれしさに、あれもこれもどれもそれも欲張ってお買い上げ♬

イタリアで食べたあの味でした♡


なんであの時スフォリアテッラ1個のためにあちこち必死になってさまよったんでしょう。
今から思うと滑稽ですよね。

でも、あの時食べられたから今があるのです。(たぶん)


で、食べたら次は

『やっぱり作りたい…』


ワタシがスフォリアテッラを作れるようになる2年前のことです。




↓スフォリアテッラございます。
http://dolcesalato.jp